マンションを売却するときには、マイソクという広告を利用します。このマイソクという広告は、集客に大きな影響を与えるので、マンションが売れないときには、マイソクを修正することで改善されることも多いです。今回は、そんなマイソクを修正するコツを解説します。
マンション売却に重要なマイソク
まずは、そもそもマイソクとはどのようなものかを解説します。マイソクは、マンションを売却するときの広告としてメインになる広告物です。広告と集客は直結するものなので、マンション売却にマイソクは重要と言えます。
マイソクとは
マイソクとはペラ1枚の広告物のことで、チラシなどと同じ紙媒体に分類されます。なぜ、マイソクが重要な広告物と言われているかというと、中古マンション売却時は多額な広告費用を投下できないので、リーズナブルなマイソクが重宝されるからです。
マイソクは非常にシンプルなつくりなので、不動産会社の方で作成して印刷できます。そのため、わざわざチラシを作成するための費用は不要であり、安価で作成できる広告なので、中古マンション売却時にメイン広告になっています。
また、マイソクは投函するだけではなく、以下のような広告に派生します。
- ネット広告
- 折り込みチラシ
- ダイレクトメール
つまり、マイソクはほかの広告物の基になる広告なので、マイソクの良し悪しがほかの広告からの集客にもつながってくるということです。
マイソクに記載される内容
マイソクには、主に以下のような点が記載されています。
- 物件名
- 売却価格
- 駅距離
- 間取り図
- 画像(外観や室内)
- 広さ
- 築年数
- 管理費、修繕積立金
- 不動産会社(仲介担当)
- その他概要(構造や取引形態など)
ペラ1枚の広告で最も目立つのは間取りです。間取りが紙面の1/4程度を占めており、その横に上記のようなマンション情報が羅列しています。
上記のように、マイソクには物件の情報が全て詰まっているので、マイソクを見るだけで物件を理解することができます。マイソクは、良く言えば無駄なものを全てそぎ落とした広告であり、悪く言えば最低限の情報量が載っている広告です。
費用に関して確認しておこう
基本的に、マンションを売却するための広告は、全て不動産会社が負担します。そのため、マイソクの作成費用や投函費用なども、不動産会社が費用負担するのが原則です。
ただし、不動産会社の計画していた投函料より遥かに多い広告量を希望した場合や、豪華なマイソクを希望した場合などは、売主の許可を取った上で一部売主が負担することもあります。
つまり、売主が費用負担してまで広告を展開する必要はありません。その費用負担に見合った効果ができるかは不透明だからです。マンション売却時は、不動産会社が負担する費用の範囲内で依頼するようにしましょう。
マイソクをチェックする際のポイント
マンション売却に重要なマイソクですが、不動産会社が作成したマイソクは必ずチェックしましょう。特に、マンションの売却が上手くいっていないときは、マイソクに問題があるケースもあります。
「プロが作っているから大丈夫」と思わずに、売主の視点でも以下の点をチェックするのがポイントです。
- カラーで作成
- 写真の掲載
- 物件の良さをアピール
中古マンションのメイン広告がマイソクということは、ほかの競合物件もマイソクで広告をしています。そのため、検討者がマイソクを見たときに、ほかの物件よりも「見学してみたい」と思わせるマイソクである必要があります。
カラーで作成
まずは、マイソクがカラーで作成されているかどうかのチェックです。マイソクは白黒の場合もありますし、3色刷り、4色刷りの場合もあります。カラーをどうするかは、その物件の売り出し金額や不動産会社によって異なりますが、なるべくフルカラーで印刷してもらうようにしましょう。
不動産会社の予算の関係もあるので、必ずフルカラーにしてもらえるかは分かりませんが、主張するだけなら問題ありません。自分の手元に中古マンションの広告があることを想像すると、白黒や3色・4色刷りよりもフルカラーの方が印象は良いことが分かると思います。
ただし先ほども言ったように、売主の費用負担になるようであれば、わざわざフルカラーを依頼する必要はありません。その場合には、カラーはそのままで以下の点をチェックしましょう。
写真の掲載
次に、掲載されている写真をチェックしましょう。マイソクは、間取り図のほかにも以下のような写真が掲載されていることが多いです。
- マンションの外観写真
- 室内写真
- 共用部(駐車場など)の写真
- 周辺施設
特に、フルカラーでマイソクを作成する場合には、画像は目に飛び込んできやすい要素です。そのため、画像の質や選別にはこだわりましょう。
外観画像
外観の画像は、なるべくマンションが良く見える角度から撮影してもらいましょう。たとえば、エントランスが豪華であれば、エントランスがきちんと目視できる角度から撮影してもらうなどです。外観でアピールできるポイントを探し、それが伝わるような画像にすることが大切です。
室内写真
室内写真は、何と言っても「明るく・広く」撮影することが大切です。そのため、自然光が入る日中に撮影して、できるだけ部屋が広く見えるように撮影しましょう。広く見えるような撮影とは、広角レンズを使ったり、部屋の隅から撮影したりすることです。
共用部の写真
たとえば、トランクルームが部屋に付いていたり、ペット足洗い場があったりするなど、その物件ならではの特徴があれば共用部の写真も掲載しましょう。そうすれば、競合物件との差別化につながり、集客が増えます。
周辺施設
マイソクの画像に使用するのは外観や室内写真がメインですが、周辺にアピールできるポイントがあれば、その写真を利用する方法もあります。たとえば、大型商業施設が近くにあったり、学校が近かったりする場合などは、その写真で訴求する方法もあります。
物件の良さをアピール
最後に、物件の良さをしっかりアピールできているかのチェックです。物件の良さは、前項の画像でアピールする方法もありますが、文字としてアピールする方法もあります。たとえば、マイソクの目立つ部分に、以下のような文言を加えるなどです。
- 駅徒歩3分!広い歩道のアプローチ
- リフォームずみ物件!食洗器搭載
- タワーマンション最上階住戸!
上記のように、立地的な要素や室内の機能的な要素など、その物件ならではのアピールポイントを文言にすると分かりやすいです。先ほどいったようにマイソクはシンプルな構図です。そのため、上記のような一文があるだけでも目に留まり、十分物件をアピールすることができます。
このように、マイソクはマンション売却に重要な要素であり、改善できる点は多いです。マンションがなかなか売れず、特に集客に問題がある場合は、必ずマイソクを見直しましょう。マイソクの見直しはすぐにできるので、時間をかけずにマンション売却を改善できるかもしれません。